ホタル一口メモ


ホタルを食べるホタルがいる。

サラ・ルイス著「ホタルの不思議な世界」によれば、北米に生息するフォトゥリス属のメスは、光の明滅を模倣して異種のフォティヌス属のオスをおびき寄せて、頭から腹部にかけて順番に食べていくそうです。

 ほとんどのホタルは成虫になると食べるのを止めるのに、なぜフォトゥリス属のメスは虫喰いになったのでしょうか?それは、毒を持たないフォトゥリス属のメスが毒を持っているフォティヌス属のオスを食べることによって毒を体内に取り入れ、ホタルを捕食する者たちから身を守るためなのです。

令和4年2月


ゲンジホタルには上陸するまでに2年から3年かかる幼虫がいる。

ゲンジボタルは、成長速度にばらつきがあり、成長が遅い幼虫は上陸するまでに2年から3年かかります。

矢島稔氏によれば、孵化して1ヶ月の間にカワニナをどのくらい食べるかによって、大小ができるそうです。大きな幼虫は体力がそなわって、より多くカワニナを食べるようになり、脱皮ホルモンの分泌が高まって、早く脱皮をくりかえすようになるそうです。その反対に小さな幼虫は体力がないためホルモンの分泌が少なく成長速度が遅くなり上陸するのに2~3年かかるようです。

 

参考文献:「ホタルが教えてくれたこと」矢島稔著

令和4年1月