ホタルの羽に1頭1頭マーキングして調査したところ、オスが200m、メスが400m上流に飛んだそうです。中には2.3㎞上流に飛んだメスがいたそうです。幼虫が大水などによって流されるのを想定して、メスは上流で産卵すると言われています。
出典:遊磨正秀著「ホタルの水、人の水」より
令和元年12月
ゲンジボタル 1000~1500個
ヘイケボタル 100~150個
ヒメボタル 50~60個
なぜ種類によって産む卵の数が違うかというと、生息場所が違うからです。ゲンジボタルは川、ヘイケボタルは田や池、ヒメボタルは竹林や杉林に生息します。ゲンジボタルがたくさん産むのは、川が洪水などで危険だからです。1頭のゲンジボタルの卵をほたる館で調べたところ最多は1953個でした。
令和元年11月
一般的に目でメスを見つける昆虫はオスの目玉がメスより大きくなっています。ホタルのオスもメスの光を見つけるために大きくなっています。皆さんが観賞する午後8時から9時ごろのホタル(ゲンジボタル)はゆったりと光りながら飛んでいますが、実は飛んでいるのはほとんどオスで、下の川岸の草むらに止まっているメスの光を必死に探しているのです。
令和元年10月
実はホタルは卵・幼虫・サナギが光るんです。それなのに成虫になると光らないホタルがたくさんいるのです。不思議ですね。ところで、卵・幼虫・サナギが光るのは敵を驚かしたり、食べたらまずいよと警告したりする警告色だと言われています。
令和元年9月
ゲンジボタルの幼虫は川の中にいるカワニナを食べます。歯がないので消化液を出して、スープ状に溶かして吸います。スープが外に漏れないように体でふたをして食べ尽くします。
写真は、ふ化したばかりの幼虫がカワニナの稚貝に頭を突っ込んで食べているところです。
令和元年8月
ホタルをつまむと足の付け根から嫌な味と匂いの汁を出します。私を食べるとまずいよという警告色なのです。
ちなみに、この赤い部分は頭ではなく、胸です。
令和元年7月