日本には43種のカエルがいるとされ、沖縄と離島を除く九州には11種がいるといわれています。そのうち10種は日本に古くから暮らしている種類です。
ほたる館にはその10種中8種のカエルたちが暮らしています。
今回はそのうち一部の仲間をご紹介いたしましょう!
まずはカジカガエル
川の上流から中流の森林に暮らし、水面から出ている大小の岩や水際の岩が多数あって、近くに浅瀬がある清流に好んでいます。
山の中にある川に行くと「フィフィフィフィフィーフィー」と鳥のような声で鳴いているのがこのカエルです。この声が鹿に似ているとされ「河鹿(かじか)蛙」という名前が付けられたのです。
次に紹介するのはトノサマガエルです。
平野や低山の沼や田んぼに暮らしており、日本のカエルの中でも有名な種類です。
トノサマガエルの名の由来は諸説ありますが、その立派な体格からトノサマガエルと名付けられた説や驚いたり天敵に襲われたりした際、おなかに空気を溜めて体を膨らませ、自分を大きく見せて敵を追い払う姿が、偉そうに踏ん反り返っているように見えるため、“殿様”ガエルという名で呼ばれるようになったという説もあります。
最後は皆さんが見ると「大きい!」というニホンヒキガエル。
カエルとしては珍しく川や池でなく平野・山地の森林などに暮らし、水に入るのは卵を産む時だけです。日本でヒキガエルは「ガマガエル」(ツチガエルやヌマガエルを含める地域もある)と呼ばれており、西日本はニホンヒキガエル、東日本にはアズマヒキガエルと本州の一部にナガレヒキガエルが暮らしています。
目の横には毒腺があり、敵に襲われたにここから白い毒液を出して身を守っています。また、水にほとんどいないので、移動する時は跳ねたり泳いだりではなく歩いて移動しています。
という3種類だけでも個性豊かなカエルたちを紹介してきました!
このカエルたちは、近年の環境破壊などで急激に数を減らしています。
なぜカエルが減ったのか、私たちに何ができるのかを考えるきっかけになるように、ほたる館では一種一種に合った環境にした水槽にカエルたちは暮らしています。
九州にいるカエルのほとんどが見られるのもほたる館の魅力の一つ。
ぜひご来館された際には、このカエルたちをじっくり観察してみてください!